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産後2ヶ月は骨盤を休ませる〜出産直後の施術を断る理由〜

更新日:4月26日


名古屋市千種区のファミリータイズ鍼灸院です。

当院で注力している治療の1つ。託児付きの「産後の骨盤矯正」。

今回は、出産直後からの養生の重要性についてお話ししていきます。


出産により大きく変化したお母さんの体が出産後に妊娠前の体に戻ることを「産後の肥立ち(ひだち)」、もとの生活に戻ることを「床上げ」と言います。現在では、床上げまでの期間を「産褥期(さんじょくき)」と言います。


産褥期の期間はなるべく動かず無理をしないことが一番大切です。


養生:健康の増進に心がけること。また、病気をなおすように努めること。


目次

1、産後2ヶ月の体の大きな変化

2、産後2ヶ月は「骨盤の回復」が最も重要

3、骨盤の歪みによって起こり得る影響

4、子供にも影響が出るかもしれません

5、出産直後に「しない」5つのこと

6、産後2ヶ月はなるべく動かず、人の手を借りる

7、施術を断る理由は、出産直後はゆっくりするのが一番の養生だから



1、産後2ヶ月の体の大きな変化


産後2ヶ月の体の大きな変化

産後の体の大きな変化は主に3つです


・緩んだ骨盤が戻る

・大きく膨らんだ子宮が収縮する

・傷ついた子宮や産道が修復する


2、「骨盤の回復」が最も重要


「骨盤の回復」が最も重要

全身のすべての骨は連動していて、中でも骨盤は下半身の最も要の骨です。

骨盤の歪みは骨格だけでなく、全身の臓器にも影響を及ぼします。


女性の骨盤は、妊娠・出産するために拡がり、出産後約8時間ごとに片方ずつ縮んでいってもとに戻ります。完全に戻るまでは、約8週間かかるといわれています。

産後2ヶ月は骨盤を休ませるの基準になります。


骨盤がもとに戻っていく時に無理をしてしまうと、骨盤が左右アンバランスのまま固まり、いわゆる骨盤の歪みとなります。


3、骨盤の歪みによって起こり得る影響



骨盤の歪みによって起こり得る影響

実際に起こり得る症状は以下の通りです。


・子宮復古不全(大きくなった子宮がもとの大きさに戻らない)

・産後うつ

・腰痛

・尿漏れ

・産後太り


産後長期にわたっての不調のきっかけとなってしまう可能性があります。


4、子供にも影響が出るかもしれません


子供にも影響が出るかもしれません

さらに、お母さんの骨盤の歪みは、次に妊娠した時の胎児の顔や頭の形、発育にも影響を与え、生後の子供の健康にまで関係することがわかってきています。これらは、現代医学的には軽視されがちですが、最も重視すべきことだと思います。もちろん、すべてに当てはまるわけではないので安心して下さい。


産後の骨盤矯正をすることも大切ですが、1番の大切なポイントは、出産直後からの養生につきます。つまり、産後の骨盤を十分に休ませてあげることです。


5、出産直後に「しない」5つのこと


出産直後に「しない」5つのこと

・出産直後すぐから極力起き上がらないこと

・光を遮断し、スマホを見ることを含め、目を極力使わないこと

・頭を洗うなどの刺激を避けること

・産後約3週間は家の中で赤ちゃんのお世話以外のことを極力しないこと

・重いものを持たないこと


現在は病院での出産を選択する人がほとんどです。

せめてお手洗いなどの必要最低限以外は安静を心がけ、退院後もとにかくゆったり過ごすように心がけましょう。


出産後の生活環境でなかなか上記の「しない」ということが難しいケースもあるかもしれません。出来る範囲で、自分の体を労うために意識だけでもしてみて下さいね。



6、産後2ヶ月はなるべく動かず、人の手を借りる


産後2ヶ月はなるべく動かず、人の手を借りる

産後の肥立ちや床上げという言葉が昔からあるくらい、かつての日本では、産後のお母さんが身体を休めることを大切にしてきたのがわかります。日本だけではなく、中国、韓国、台湾などでも、「坐月子(ズオユエズ)」という文化があります。女性は産後1ヶ月の間、母体を休ませ、栄養のあるものを食べ、薬膳スープを飲み、静養することを指すそうです。


しかし現代では、病院はもとより、退院後中心的にお世話する家族が、産んだらよく動く方が体の回復が早いと勘違いしている傾向がありそうです。妊娠中に「安静に」と過保護になり、産後は早く動かせるなど大事にしなさすぎるご家庭もあるのではないでしょうか。


お母さんが出産より元気になるのか不健康になるのかは、産後の養生で決まる!と言っても過言ではありません。お産は体を整えるチャンスであるともいえます。お母さんが心も体も元気だと、家族みんなが元気になるのです。そのためには家族全員の協力が不可欠です。


なかなか仕事の都合や離れて暮らしているなどの状況で家族の協力が得られない場合は、名古屋市ではこのようなサービス事業もあるようです。(私は産後のママさんに教えてもらうまで知りませんでした、、、)


妊娠中から出産後6ヶ月以内(多胎出産の場合は1年以内)

1日あたり4時間。期間中、合計80時間まで利用できるようです。

詳しくは名古屋市のサイトをご覧ください。



7、施術を断る理由は、出産直後はゆっくりするのが一番の養生だから



施術を断る理由は、出産直後はゆっくりするのが一番の養生だから

このような理由で、当院では産後2ヶ月以降からでないと施術はお断りしています。

産後すぐから施術を受け入れているところもあるようですが、出産直後はゆっくりするのが1番の養生です。人の手を借りることは必要ですが、体に対して人の手が介入するのは時期尚早だと考えています。


早る気持ちはとてもわかります。産後半年以降、1年以上経っていても、お悩みの症状はしっかりと解決できます。産後直後のお母さんは、上記の内容をもう一度読み返して、ゆっくり休んで下さいね!


最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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