顔面神経麻痺について
このような悩みの方が多くご来院されます
口角が下がってしまう、口の開け閉めがうまく出来ない
目をうまく閉じることができず、目が乾き、疲れる
病院で顔面神経麻痺と診断されたが、どうしたらいいか分からない
ステロイドなどの薬物療法であまり変化がない
食事がうまく出来ず、困っている
顔面神経麻痺について
「顔面神経麻痺」とは、顔面の表情を作る筋肉を支配する顔面神経が麻痺し、顔面の動きが悪くなる病気のことです。通常は、片側だけが麻痺します。顔面神経の経路のどこかが障害されると表情筋の動きが悪くなり、まぶたが閉じない、食べ物が口からこぼれ落ちるなどの症状が現れます。
顔面神経麻痺には
・中枢性顔面神経麻痺(脳梗塞等の脳の問題)
・末梢性顔面神経麻痺(ベル麻痺、ラムゼーハント症候群)
の2つに分けられます。
鍼灸の適応領域は末梢性顔面神経麻痺です。以下、末梢性についてお伝えしていきます。
【末梢性顔面神経麻痺(ベル麻痺)とは】
顔面神経麻痺の中で最も多いのは、このベル麻痺です。顔面神経麻痺の約7割以上を占めます。発生頻度は人口10万人当たり30人前後で、男女差はありません。
【ラムゼーハント症候群とは】
帯状疱疹ウイルスが顔面神経に感染して起こり、水疱が耳介部や外耳道に生じ、難聴・めまいを伴う顔面神経麻痺を言います。麻痺の回復はベル麻痺に比べ遅く、不全麻痺を残すことが多いです。
顔面神経麻痺の原因とは
近年ではウイルス感染が原因であると言われている
一般的には、末梢性顔面麻痺の原因は不明とされています。しかし、近年では、ヘルペスウイルスなどの感染により、顔面神経菅というトンネル部分で顔面神経が腫れることにより神経が圧迫され、麻痺が起こるという説が強くなっています。また、寒冷刺激や循環障害による虚血、過労によるストレスが誘因となって発症することも報告されています。
顔面神経麻痺の症状
・目が閉じられない、まぶたが落ちている
・額にシワが寄せられない、眉毛を上げられない
・口の開閉がうまく出来ない、食べ物・飲み物がこぼれる
顔面神経麻痺に対する一般的な治療
■病院での治療
・顔面神経の浮腫を取るためのステロイド治療
・ウイルスの増殖を防ぐ抗ウイルス剤
・神経に栄養を送るためのビタミン剤
・末梢循環改善薬
当院の顔面神経麻痺の治療について
その方に合った刺激による鍼灸治療
悪い場所だけを治療するのではなく、全体の調整をすることが自律神経を調整する肝となります。例えば、耳鳴りがするといっても耳のみに問題が出ているわけではありません。今ある症状は、結果に過ぎません。病の本質は深く、根本を治療しないと意味はありません。
手足や耳周りのツボへのアプローチ
当院では顔面への鍼や通電はほとんど行なっておりません。なぜなら、過度な顔面への鍼、通電によって共同運動(口の開閉に伴い目が動いてしまうもの)が悪化するデータもあるからです。首や顔に関連する手足のツボ、耳周りのツボは非常に効果的です。
董氏楊氏奇穴を取り入れた遠隔治療
董氏楊氏奇穴(とうしようしきけつ)とは、患部ではなく、気の経路や独自のツボを利用して、患部から離れたポイントを刺激することで、血行促進、鎮痛効果、抗炎症作用、神経系の調整などの効果が期待できる鍼治療です。すぐに変化が現れる即効性の高い施術です。
顔の動きの回復に役立つ養生法
休養・栄養・運動・呼吸の指導
規則正しい生活リズムにしていくことが自律神経を整えることにつながります。
起床就寝する時間帯、食事をとる時間帯を一定化することで、体内時計の時差が整います。身体に良いものを食べ、悪いものを減らす。
唯一、意識して自律神経を調整できる呼吸方法の指導もしております。
ストレスとどう付き合っていくか
人はあらゆるストレスにさらされています。
身体的なストレス、精神的なストレス、様々なストレスが考えられます。
ストレスと戦おうとすると、交感神経が優位となり、免疫力が低下し、様々な病気や体調不良に繋がります。ストレスは「減らすか、避けるか、解消するか」が大切です。
から だの内側から整えていく
当院でおこなう鍼灸施術だけでなく、自宅でケアできる方法もお伝えしております。
院長は医薬品登録販売者の資格もございます。
患者さんの体質や症状によっても、ひとりひとり必要なものは異なってきます。
漢方薬やサプリメントに興味がありましたら、当院にご相談ください。