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腸内環境を整えるために食べ物の性質を知ろう①

名古屋市千種区にあるファミリータイズ鍼灸院です。


腹痛、下痢、便秘などの症状で悩んでいる方は多いと思います。

また、機能性消化管障害である機能性ディズペプシア、過敏性腸症候群(IBS)、難病に指定されているクローン病や潰瘍性大腸炎などで鍼灸治療を受けている方もいらっしゃいます。


総じてお腹の調子、腸の状態を良い方向に持っていくためには、治療と食事の両輪をしっかり回していくことが重要だと感じています。


今回は、腸活を東洋医学的な観点からお伝えしていきたいと思います。

お腹の調子を整える上で大切な視点の1つ「食べ物の性質」のお話です。



目次

1、腸内環境を整える上で知っておきたい食性

2、食品の効能

2−1 温熱性の食物の効能

2−2 寒涼性の食物の効能

3、お腹の調子が悪い時に避けるべき食性

3−1 下痢の時に避けた方が良い食性

3−2 便秘の時に避けた方が良い食性



1、腸内環境を整える上で知っておきたい食性


腸内環境を整える上で知っておきたい食べ物の性質

食べ物には「食性」があるのをご存知ですか?

食性とは、その食べ物が体にどう作用するのかを表します。


具体的には、以下の5つの食性があります。


・温性

・熱性

・寒性

・涼性

・平性


食べることによって体を温める力を備えた食物を「温熱性食品」

食べることによって体を冷やす力を備えた食物を「寒涼性食品」

といいます。


例えば、「体を温める力を備えた食べ物」としては、

唐辛子、胡椒、山椒、生姜などが代表的なものです。

蕪(かぶ)や紫蘇(しそ)、マッシュルームあたりは不思議に思われるかもしれませんが、これらも温熱性食品に入ります。


反対に、「体を冷やす力を備えた食べ物」といえば、

ほうれん草、セロリ、ナス、トマト、きゅうり、大根など。


■体を温める食べ物(代表例)


唐辛子、胡椒、山椒、にら、ニンニク、ねぎ、生姜、あぶら菜、いんげん豆など


■体を冷やす食べ物(代表例)


ほうれん草、セロリ、ナス、トマト、きゅうり、大根、人参、ごぼう、くわい、三つ葉など


さらに、これらの温熱性食品と寒涼性食品は、単に体を温めたり、冷やしたりするだけでなく、次のような効能も備えもっています。


2、食品の効能


薬だけでなく食べ物にもそれぞれ効能がある

2−1 温熱性の食物の効能


・体が温まると、内臓も温まり、内臓の動きが活発になる。

・血管も同様に、温められることで血流が良くなり、体の動きが活発になる。

・気力を増強させ、血液の内容を高めて、エネルギーの源をつくる代謝を活発にする。

・体内の水分のバランスを整える。


2−2 寒涼性の食物の効能


・体内で発生する様々な炎症を抑える。

・血液浄化をはかる力があり、解毒作用も備える。

・利尿を促進する働きもある。

・体内に滞る老廃物を除去する。

・ウイルスを追い出す働きがある。


食べ物の中には、これまでに説明した「温熱性」にも「寒涼性」にも属さない

「平性食品」というものがあります。

「平性」とは、平和な性質であることを示し、効能が穏やかで、毎日摂取しても特別な注意を払う必要もなく、気軽に食べられることを指します。


私たちが日常食べている食物の約70%は、この「平性食品」です。


3、お腹の調子が悪い時に避けるべき食性


お腹の調子が悪い時に避けるべき食べ物

3−1 下痢の時に避けた方が良い食性


下痢は腸が冷えることによって発生するといわれています。ですので、寒涼性の食べ物は控えるようにしましょう。


温熱性の食べ物、その中でも胃腸を強くする働きのある「甘味」のある食べ物を意識的に摂取するのがオススメです。ただ、甘味の中でも不溶性食物繊維は摂取を控え、水溶性食物繊維を意識的に摂取しましょう。水溶性食物繊維が多いものは、以下の通りです。


ひじき 22.5g

海苔  10.8g

わかめ 9.0g

昆布  7.4g

干瓢  6.8g

大麦  6.0g

切干大根 3.6g

納豆  2.3g

ゴボウ 2.3g

大豆  1.8g

オクラ 1.4g

モロヘイヤ 1.3g

小豆  1.2g

(100gあたり)


「辛味」を同時に摂取することもオススメです。


辛味に属し温熱性のあるものは、

シソ、ニラ、カラシ、山葵、大根の葉、山椒、辣韮、胡椒、ニンニク、唐辛子。


ミント、薄荷、生姜は下痢を和らげるのに有効です。

ミントが過敏性腸症候群(IBS)に効果があるという報告もされています。



3−2 便秘の時に避けた方が良い食性


便秘は腸に熱が籠ることによって発生するといわれています。ですので、温熱性の食べ物は控えるようにしましょう。


便秘傾向のある人は、やや冷やすものを加えると便通が良くなります。食物繊維の観点からいうと水溶性よりも不溶性食物繊維を多くとることが肝心です。


不溶性食物繊維を中心に苦味のものを食べるようにしましょう。苦味の食品は、体内の余分なものを排泄する効果があるため、便通に効果があるといわれています。


苦味で寒性・涼性の食材は、お茶、コーヒー、ビール、たけのこ、ごぼう、ゴーヤー、高菜などがあげられます。

苦味で平性の食材には、銀杏や春菊があり、

苦味で温性の食材には、よもぎ、ふき、タラの芽があります。


たけのこやごぼうは甘味と苦味の成分を持ち、不溶性食物繊維がより多く含まれるため、便秘には最適の食品です。


玄米、かぼちゃ、さつまいも、キャベツ、玉葱、レタス、ほうれん草なども不溶性食物繊維が多いグループです。


組み合わせてなるべく熱性と寒性のバランスをとって食事することも大切です。


全ての人にしっかり当てはまるわけではありませんが、こういう視点を持って食材を選ぶことも大切ではないでしょうか。普段、何気なく食べているもので、症状が出ていることも多いです。自分の腸にはどの食材が合うのかな?と探してみるのもオススメですよ。



 

いかがでしたでしょうか。


胃腸の症状で悩んでいる方は本当に多くいらっしゃいます。


鍼灸施術と睡眠や栄養などの改善で一気によくなる方も多いです。


日々悩んでいる症状に対して「鍼灸」という選択肢もあることを、一人でも多くの人に知っていただけるととても嬉しいです。


当院の施術に興味をお持ちの方は、ぜひお気軽にお問合せ・ご相談くださいね。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。







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