ファミリータイズ鍼灸院 院長の舟橋です。
産後骨盤矯正に通われているママさんとの会話の中で意外と多い話題。
「産後の抜け毛問題」です。
安心してください。
抜け毛は自然と治ります。
ですが、「こんなに抜けるの!?」と産後の抜け毛に驚き、悩んでしまう産後ママは多いと思います。
今回は、産後の抜け毛の原因と東洋医学的なケア方法も交えてお伝えします。
目次
1、産後の抜け毛の原因
ホルモンバランスの変化がヘアサイクルに影響を与えるためです。
女性ホルモンは2種類
・黄体ホルモン(プロゲステロン)
・卵胞ホルモン(エストロゲン)
これらの女性ホルモンは生理周期に合わせて交互に分泌の増減を繰り返します。妊娠中はいずれも分泌量が大幅に増えます。
エストロゲンの働きより、妊娠中は髪の毛が抜けにくい状態になります。
妊娠中に体毛が増えて毛深くなったと感じる人もいたのではないでしょうか?
出産を終えるとホルモン分泌量は妊娠前の状態に戻ります。
すると、これまで抜けにくかった髪の毛が一気に抜け落ちていきます。
これが、「産後の抜け毛」の仕組みです。
2、東洋医学では「抜け毛」をどう捉えるのか
1、血の不足
東洋医学では、髪の毛のことを「血余(けつよ)」といいます。
「余」とは貯金に余裕があるということです。
つまり、しっかり余裕のある量の血があることで、髪の毛が成長していくと考えます。
血が足りないと髪に栄養が届かず、抜け毛が増えます。
特に、出産は出血を伴いますし、母乳は血液から作られるため、血が不足しやすくなります。
2、腎の機能低下
もう1つ、抜け毛との関係が深いのが「腎虚」です。
東洋医学では、「腎」は発育、成長、生殖などに関わる生命力のもとと考えられています。
「腎虚」とは、腎の機能が低下、不足している状況のことを指します。
東洋医学では、髪の毛のことを「腎の華」とも表現します。
髪の毛の艶やかな色、コシなどは腎臓のちから、腎精(生命エネルギー)を補うことで保たれます。
腎が丈夫であれば、髪の毛は美しく若さを保てます。
腎精は、出産により多く失われるため、産後は腎虚に陥りやすいです。
要するに、産後は血が不足し、腎の機能が低下しやすい状況のため、髪の毛にまで栄養がいかず、抜け毛が増えてくると捉えています。
3、自分で出来る3つの対策法
産後6ヶ月〜1年後には抜け毛がおさまり、新しい毛が生えてきます。
自然に治るとはいえ、気になるもの。
自分で出来るケアで早めの改善をしていきましょう!
1、寝る前にスマホを見ない

髪の育毛に休息は不可欠です。
疲れが取れないことで抜け毛の悪化につながることもあります。
東洋医学では目を酷使すると「肝」を痛めるといわれています。
「肝」には血液を貯める機能があります。
この機能が損なわれると、さらに血が不足しやすくなり、抜け毛が治りにくくなります。
寝る前に目を酷使するのは控えましょう。
2、頭皮を刺激する

夜泣きや夜間の授乳でママの寝不足が続くと頭皮の血流が低下します。
頭皮を刺激して、血流改善を促しましょう。
爪楊枝を10本束ねたもので頭皮を刺激するのがオススメです!
3、赤黒色の食べ物を食べる

前項で、産後は血が不足し、腎の機能が低下しやすいことをお伝えしました。
赤黒の食材は、血を補い、腎の働きを助けてくれます。
腎力アップのために積極的に取り入れてみてくださいね。
《 おすすめの食材 》
黒ごま、黒豆、きくらげ、レーズン、プルーン、人参、トマト、クコの実、など
牡蠣、マグロ、鶏肉(地鶏)、ほうれん草、小松菜は血を補う作用も強いです。
ひじきも良いですが、セシウムやヒ素の含有量も多く、注意が必要です。
産後の抜け毛は自然と治っていきますが、普段からの生活や食事を見直すと早めの改善が期待できるかもしれません。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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